畑はどんなところ?

2020/8/27のSセット

広島県の中央部、世羅高原にあります。 標高500mの山のてっぺん、山を切り開いて作られた畑です。 畑の土は、粘土質の赤土です。 夏は広島市内にくらべたら涼しいですが、冬は野菜の凍る寒さ です。風を遮るものがないので、風当たりは強いです。 広さはおよそ3ha、野菜農家としては広い方です。 北海道の開拓農家…のイメージでしょうか?


どんな野菜を育てていますか

その季節に無理なく作ることのできる野菜が基本です。 山を切り開いた畑の土はやせているので、野菜は時間をかけて ゆっくりと育ちます。 少量多品目栽培で、年間を通して出荷しています。 大きさや多少の形の不揃いはお許しください。 大根や人参、カブなどは、間引き菜や葉付きでも出荷しています。


どうやって育てていますか?

農薬、化学肥料は使わずに、緑肥を使った栽培を目指していますが、土がやせているため、 露地の畑では最小限の鶏糞を使っています。
ハウスの中では、バーク堆肥、牛糞を使っています。


無農薬で育てるコツはありますか?
テントウムシの幼虫

基本的には、虫食いがひどくなる時期には種をまきません。でも、そうは言っていられないので、キャベツのモンシロチョウ除けには、防虫ネットを使っています。

タマネギ、ゴボウ、人参などは、全滅のリスクを避けるために、一か所だけではなく、何か所かに分けて作ります。

葉物など、時期をずらして作る場合も、同じものは近くで作らないようにしています。が、虫食いがひどくなったり、病気が発生してしまったら、残念ですがあきらめます。


おすすめの野菜は何ですか?
冬の寒さに当たったホウレン草や人参、ゴボウ、夏の肉厚なピーマンなどがおすすめです。 やせた土地でも作りやすいオクラもおすすめです。
パースニップやルタバカ、ビーツ、黒丸大根、黄金カブ、そしてクッキングトマトなど、珍しい野菜も作っています。


野菜を作り始めて何年ぐらいになりますか?
自分たちの食べるものは自分で作りたいと脱サラをして、一年間の研修の後、1997年4月から野菜作りを始めました。
広島市内から引っ越してきたときには保育所に通っていた子どもたちふたりは、社会人になりました。ふたりとも畑の野菜で大きくなりました。
畑の野菜で育った子どもたちが大人になり、またその子どもたちが大きくなっていくといいなぁと、思っています。